トイレの節水は買い替えが最もお得
一昔前までは、ホームセンターなどで節水グッズとしてトイレ用の製品がいくつか販売されているのを見かけました。
ですが現在ではトイレ用の節水グッズはほとんどありません。
これはここ数十年の間にトイレそのものの基本性能がかなり高くなり、外部からグッズを使って節水をしなくても十分に節水機能があるからです。
従来までのトイレでの節水グッズとして代表的なのが、トイレタンクの中に重りを入れて水量を体積として増して一回あたりに補充される水の量を減らすというものでした。
また昔のトイレはタンク内に丸いゴムボール状のパーツが蓋の役割をしていたので、水を流したときに強い水流ができるとそれで何度か蓋が上下に開いてしまいそれが余計な水を流してしまっていました。
そこで重りをゴムボールの上につけておくことで素早く流したあとのタンクの穴を塞ぎ無駄なく水を貯めることができていたのです。
しかし今や時代が変わり、トイレメーカーも改良を重ねてそうした外部からの節水を必要としない優れた仕組みを開発しました。
トイレタンクを開いてみればわかる思いますが、内部には複雑な水管が付けられており素人目にはどういう仕組をしているのかがよくわかりません。
ですがそうした複雑な配管は少ない水でも強い水流を作り出し、素早く排水と貯水ができるようにするためのものです。
余計な手を加えるまでもなく、トイレそのものの性能で40年前と比較して1/5にまで水量を減らすことができているのです。
タンクレストイレにすればトイレ空間も広々
トイレ部分はリフォーム案件でも非常に人気が高く、全国に専門業者が数多く存在しています。
古いトイレをリフォームするなら、思い切って最新式のタンク形式のものを選ぶことを強くおすすめします。
マンションなどの集合住宅ではトイレ部分は他の室内と異なり、壁や柱を頑強に作っていることが通常です。
つまり古い住宅の間取りを変えるリフォームをしようと思っても、トイレの壁面や柱は建物の柱のような役割をしているので簡単に広さや場所を変更することができないということです。
なのでもともと狭いトイレスペースの住宅では、サニタリー用具を入れると非常に閉塞的な空間になってしまいます。
そこで従来のようなタンク式トイレと異なるタンクレス型のトイレにすることで一気に空間面積を広げ、過ごしやすい場所にすることができます。
タンクレストイレのしくみは、付属のタンク部分に貯めておいた一回ずつの水を流すのではなく直接水道から流す水を引くという方法です。
これも少ない水量で強い水流を作り出すことができるようになったメーカー技術の進歩によるものです。