節約にも「リバウンド」があります
毎日の生活のために少しでも生活費を切り詰めようと、コツコツ節約生活を送っている人は多いことと思います。
一人暮らしの学生だけでなく、子育て中の主婦の方など将来のために1円でも切り詰めたいと思って生活している方も多いことでしょう。
しかしそうした節約生活というのはダイエットと同じく、あまりにも無理を重ねていると必ず「リバウンド」の原因になってしまうものです。
お金を切り詰めすぎるということは大きなストレスになりますので、いくら生活が苦しいとはいえ、あまりにもお金のことばかり気にした生活をしていると、限界点に達した時に大きなリバウンドを起こしてしまうことになります。
ダイエットに失敗をしてしまったことがある人ならばわかると思うのですが、気持ち的には「食べてはいけない」ということはわかっているものの、目の前の誘惑に勝てずについつい食べ過ぎを重ね、気がつけばもとの体重以上になってしまうものです。
節約においても同じで、最初は「ちょっとくらいならいいだろう」と思って高価なものを購入したところ、その後もズルズルと高いものを買う癖がついてしまい、どんどん浪費を重ねてしまうということが起こります。
「買い物依存症」という依存症状の一つがありますが、これはストレスを受けると衝動的に高い買い物をしてしまうというものです。
逆に言えば買い物をするということは心理的にストレス解消になるということですので、それを過度に抑制するということは発散されない強いストレスを貯め続けることになってしまいます。
カリカリする節約は逆効果
人はストレスを受けると心理的に余裕がなくなってしまうので、つい小さなことにイライラしたり、周囲に当たり散らしたりしてしまいます。
せっかく将来の子供のためにと節約生活をしていたとしても、その節約が元で夫婦間や子供への態度が攻撃的になってしまっては全く意味がありません。
ちびちび節約をしても得られる金銭はわずか数十円~数百円程度なのに、そのために夫婦喧嘩や子供への叱責が増えるならそれは非常にコストパフォーマンスの悪い行動であると言えるでしょう。
節約をしていくならば、それがストレスとしてではなくモチベーションとなるようにしていくべきです。
ストレスが貯まるケースとしては「自分はこんなに頑張っているのに周囲は全く協力してくれない」という状況があります。
そうした行き違いは本人だけが節約することに脅迫的な観念を持っており、他の家族は「どうせ数十円だし」という冷めた態度をしていることが原因です。
節約をしていくためにはまずそのことによる費用対効果を考え、その上で家族を巻き込んで目標達成できるような可視化を行うべきでしょう。